令和8年度 支部長会議 第1回
本連合会では商業者同士のつながりづくり及び学びの機会の提供のため、先進的な商店
街の視察を本年度2回にわたり実施しましたが、1回目の六角橋商店街視察に続き今回は
中原区商店街連合会と共催で京急久里浜駅前の商店街を視察しました。
実施内容について以下のとおり報告いたします。
(1)実施日 令和8年3月11日(水)午前8時00分集合 午前8時15分出発
(2)視察先 京急久里浜駅前の商店街
(3)参加者 19名 ※ 別紙名簿参照
(4)説明会 別紙資料参照
協同組合代表理事 森下氏、副代表 橋本氏による概要説明が行われた。
【摘録】
久里浜商店街は協同組合として6つの単会が連合した組織で、連合会から平成9年
(30年ほど前)に協同組合化した。
協同組合設立の大きな目的は、商店街駐車場と、ポイントシステムの導入にあったとのことである。
その後1つの商店街が脱会し、現在は5つの単会が参加している。
大型店としては駅ビル機能のあるウイングとジャスコ(現イオン)が開店。地元商
店街と連携しながら特色ある活動を行っている。特にジャスコは郊外店の展開が中心
で、駅前では全国で初の出店と言われており、比較的地元商店街との協力関係を重視
している。
協同組合への会費などは徴収していないが、組合としてはスーパーのネームバリュ
ーを活用した活性化策を重視している。
ポイント事業ではイオングループのシステムを活用し WAON カードと一体化した
「ドリームカード」事業を展開している。イオンから端末を商店街に100台寄贈さ
れたほか、チャージ機をイオン店内以外に初めて久里浜商店街の店舗に設置したこと
もトピックスとして挙げられる。
黒船仲通り商店街イベントとして月数回行われる「戸板市」では、ガラポン抽選会
を行い、イオンの商品券などが景品となっている。
大型店を排除するのではなく、大型店との連携で、買い物客が地元商店街にも立ち
寄るような工夫を行っている。
都市インフラに注目し、総合病院が近くに移転したことにより、通院客をいかに商店街に誘導するとか、マリノススポーツパークを軸にしたマリノスのまちづくりによ
る来場者誘致を進めており、今後も強化を図りたいとのことである。
地域の課題解決にも積極的で、移動スーパー「おつかい便」により、ビジネス度外
視の買物弱者支援を行っているほか、空き店舗を活用したコミュニティースポットを
運営している。
課題としては、大型店が会費や共同事業での経費負担が出来ないため、プレミアム
商品券事業での連携が出来ないことや、移動スーパーの運営では、限られた人しか参
加できず事業継続においても不安があることなどを挙げられていた。
お話を聞く中で感じられたことは、役員の熱意があること、まちづくりのなかで、
商店街にも恩恵があったことなどにより現在でも活力のある商店街を維持されている
が、やはり成功のカギは、そこで働く商業者、行政、住民がいかに前向きに連携でき
ているかだと感じられた。
(5)その他
移動のバス車内
商店街視察の後、農産物直売所「すかなごっそ」を視察する予定だったが、あいにく休
業日だったため、予定を変更し、横須賀のポートマーケットの視察を行った。
この施設は、2013年に冷蔵倉庫を水産・農産物売場に改装し開業したが、市の外郭
団体(公社)による経営難により、2022年不動産業の「いちご」に経営移管しリニュ
ーアルオーブンし黒字経営に変わっている。
経営のキーワードはフードエクスペリエンス、多様性あるコミュニティづくり、音楽と
のシナジー、農業と観光の地域振興 とのこと、近隣の猿島観光や三笠公園など、集客の
ポテンシャルある施設を更に活用したいとのことである。